通関士の職場としてもっともメジャーなのは?

通関士資格について規定した通関業法という法律のなかに、このような条文があります。
「通関士とは、税関長より通関士の確認を受けて、通関業者の通関業務に従事する者をいう」
この条文からもわかる通り、通関士というのは、通関業者において通関業務に従事して初めて、通関士を名乗ることができます。

通関士の職場となる「通関業者」というのは専業ではなく、兼業のところがほとんどなのですが、では、どういった会社が兼業で行っているのでしょうか?

ご存知の通り、輸出入貨物を国際輸送する際には必ず通関が必要になってきます。そこで、陸上、海上、港湾、航空の輸送を手掛ける運送会社が、通関業者を兼業するケースがもっとも多くなっています。つまり、通関士の職場としてもっともメジャーなのは運送会社という言い方もできるでしょう。

運送会社は、単に貨物を輸送するだけでなく、海外現地での貨物輸送保管から輸出入に至るまでトータルのサービスを提供しています。そのなかで、通関業務は必要不可欠であるため、運送会社自らが通関業の許可を取得したうえで、通関業務を行っているのです。

ちなみに運送会社の平均年収は、陸運が約520万円、海運が約770万円、航空が約630万円、鉄道が約560万円というデータがあります。運送タイプ別に、年収に開きがあることもここからわかります。

運送会社の次に多く、通関業者を兼業で行っているのは倉庫会社です。
「通関」と「倉庫」の組み合わせは少し意外に感じられるかもしれませんが、特に大手の倉庫会社の場合、保税蔵置場の許可を受けて輸出貨物を保管する業務も行っているため、やはり通関業の許可を取得したうえで、通関業を兼業している会社が多くなっています。

ちなみに、倉庫会社の平均年収は約600万円です。運送会社と比較すると、航空と鉄道の中間くらいの年収になります。

ただ運ぶだけ、ただ保管するだけではなく、トータルな物流サービスが求められている現代。上に紹介した運送会社と倉庫会社の業務の違いは、段々となくなりつつあります。
通関士として就職先を検討する際にも、運送会社と倉庫会社を別物として考えるのではなく、ひとつの業界として捉えるくらいの、広い視野が求められます




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