転職前に知っておきたい、通関士の勤務体系や待遇

「年収」を考えるうえでは、通関士の基本的な勤務体系や待遇などについても知っておきたいところです。

通関士試験合格後に、みなさんが主に勤めることになるであろう職場に、通関業者があります。この通関業者というのは、これまでのページでも見てきた通り、通関業務を独占的に行うことを、税関長から許可された業者のことです。

通関業者の社員全員が通関士というわけでは決してありません。裏を返せば、通関業者に就職・転職することだけが目的ならば、必ずしも通関士資格が必要というわけではありません。現に、通関士の資格を持たず、契約社員や派遣社員といった形で通関業者のなかで働いている人たちも大勢います。

ただし、新卒は別として、通関士資格を持たない人が、通関業者に正社員として中途入社することは容易ではありません。新卒以外ではやはり、ある程度の知識や実務経験を持った人材が求められる傾向にあるからです。

逆に言えば、通関業者への転職の際、通関士資格保有者はとても有利になりますし、また、書類への記名押印など法律上の重要な義務を伴うことから、非正規ではなく、正社員として採用されることが前提になります。そのため、通関業者で働くスタッフのなかでも、通関士の年収は高い傾向にあります。

通関士の仕事は、激務というほどではないと思います。
午前中に「輸送貨物が保税地域に搬入されたかどうかの確認」「確認された貨物の通関申告書類の作成」「通関申告書の審査・税関への申告」などを行い、午後に「税関や各省庁に必要書類を持参」「税関での貨物検査立ち会い・申告・質問対応」「許可の下りた貨物の仕分けや輸送準備」などを行うというのが、1日の基本的な流れです。

「士」業というとワンマンプレーの印象があるかもしれませんが、会社のなかで働く通関士は、さきほどの1日の業務をチームワークで行うことがほとんどです。

通関業務に従事するチームのなかで、通関士は重要な業務を担うことになりますので、そのぶん、たとえば役職や資格手当といった形で、年収にも反映されます。
通関士資格を持っていなくても、通関業者で働くことはできますが、より高い年収を得ようと思ったら、やはり通関士資格は必須だと言えるでしょう。




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